米倉涼子「CHICAGO」降板 急性腰痛症及び仙腸関節障害「苦渋の決断、悔しい」
女優の米倉涼子(47)が、急性腰痛症及び仙腸関節障害による運動機能障害を患っていることが28日、明らかになった。11月に米ブロードウェイで、12月14~31日に東京国際フォーラム ホールCで出演予定だったブロードウェイミュージカル「CHICAGO」は降板を余儀なくされ、米倉は「志半ばで止む無く降板します」と、無念の思いを吐露した。
米倉は報道各社にあてた書面で「ここ数か月毎日悩まされていた激痛がなかなか改善されず、身も心も出演準備にすら至らなかったのが本音です」と症状を明かし、「今回お医者さまより身体的負荷の高い舞台出演は難しいという診断を受けました」と説明した。
仙腸関節障害とは、骨盤にある仙骨と腸骨の間をつなぐ、脊椎にある仙腸関節に不適合が生じるもので、激しい痛みがあるという。
関係者によれば、米倉は日常の仕事は問題なく継続できるが、本作は激しいダンスやパフォーマンスがあり、始まると止められないためドクターストップがかかったという。
今年は「CHICAGO」が現行の形式のミュージカルとして上演されてから25周年の記念公演で、米倉にとっては自身のブロードウェイデビュー10周年でもあり、節目の年に聖地のステージに上がるため、並々ならぬ意気込みで臨んでいた。
米倉は「それでもCHICAGOという夢の舞台の25周年記念公演、何としても出演したくて出来る限りのトレーニングと治療を日々頑張ってきたのですが、観てくださる方の心を揺さぶるコンディションには到底値しておらず、この度の苦渋の決断が大変悔しく、本当に残念です」と心中をつづった。
米倉は2008年に日本語版で初めて主人公ロキシー・ハートを演じ、12年にブロードウェイデビュー。17、19年にもブロードウェイに出演し、今年は4回目となるはずだった。日本公演は予定通り実施し、米倉に代わってベテランの海外キャストが演じる。各プレイガイドで払い戻しにも対応する。