八代英輝弁護士が２９日、ＴＢＳ系「ひるおび！」に出演。この日、衆院の細田博之議長が世界平和統一家庭連合（旧統一教会）との接点を認めるコメントを発表したことに、「出す意味のあった紙なのか？」と、その内容に疑問を投げかけた。

　番組では、細田衆院議長がこの日、自身と旧統一教会側との接点があったとするコメントを発表したことについて議論。細田氏は、教会側の国際会議でのあいさつや、関連団体の会合への出席、関連団体のインタビュー記事の取材を受けたことを明らかにし、選挙で支持を伝えられたとも認めたことを伝えた。その上で、「今後、社会的に問題があると指摘される団体とは関係を持たないよう、適切に対応してまいりたい」とコメントしたことも紹介した。

　意見を求められた八代氏は「私の印象は、すでに報道機関等が調査して解明されていることについて事実関係を認めたと。それに尽きるな」と、すでに報道を通じて明らかになっていることを追認したに過ぎないと指摘した。

　細田氏は教団側について「法令に反する行為を行っているとの認識はない」とコメントしたことに関しても、「これは法令違反をしているかどうかの問題ではなくて。政治と特定の問題のある団体との癒着の話をしているんですよね。その団体の広告塔として、公職にある人が使われてきているんじゃないか、という議論をしている中で、その点についての言及が一切ないんですよね」と、話のピントがずれていると話した。

　さらには、「“今まで報じられている部分は事実です”と認めただけであって、細田さんご自身が何を考えられているのか。国民に対して疑惑を与えたことにどういうふうに思っているのか。それについて触れられていない以上は、出す意味のあった紙なのかっていうのが、逆に疑問ですね」と事実上のゼロ回答をバッサリと切り捨てていた。