Travis Japan 寅年&寅の日!10・28全世界デビュー「グラミー賞目指す」
米国留学中のジャニーズJr.の7人組ユニット・Travis Japanが、10月28日に全世界メジャーデビューすることが決定し、このほど、ジャニーズ事務所の滝沢秀明副社長(40)とデイリースポーツなどの取材に応じた。ロサンゼルスで28日昼(日本時間29日未明)、米大手レコードレーベル「キャピトル・レコーズ」と調印式を行い、契約を締結。ジャニーズ史上初の世界デビューを果たす7人は「グラミー賞を目指す」とでっかい野望をぶち上げた。
調印式に臨んだ7人は、晴れやかな笑みを浮かべた。メンバーが着用していたのは、滝沢氏から贈られた、オーダーメードの黒のタキシード。今年3月の渡米前、「何か勝負するときにこれを着ろよ」と同氏が“親心”で持たせた一張羅が、半年後、ひのき舞台に輝きを添えた。
ビッグなアメリカンドリームだ。世界デビューは、亡き創業者・ジャニー喜多川前社長の悲願でもあった。約60年前、米留学した初代ジャニーズが、全米デビューをつかみかけながら、あと一歩のところでかなわず帰国。その歴史を知るリーダーの宮近海斗(25)は「ジャニーさんの思いも乗せて、ファンの皆さんの思いも乗せて、世界に飛び込めるチャンスをいただけてうれしい」と力を込めた。
恩師の夢を、ジャニーズ初の楽曲配信によるデビューという新しい形で実現させる。所属レーベルは名門の「キャピトル・レコーズ」。世界的アーティストとしてはばたくにふさわしい。川島如恵留(27)が「ビルボードに載る」と言えば、「ブルーノ・マーズと共演してみたい」と吉澤閑也(27)。そして7人は「グラミー賞を目指します」と声をそろえて、大きな野望を掲げた。
今年3月、武器のダンススキルを磨くため7人で海を渡り武者修行が始まった。全員でシェアハウスに住み、ダンスレッスンだけでなく語学学校にも通学。宮近は「アメリカでは7人でサバイブしていくしかない。リハのスタジオを、どこが空いていてどこが安いのか探して、やっと取れたり」と述懐。しかし、そんな環境が成長を後押しした。「一つ一つが大変で、挑戦だったけど、ひとまわりもふたまわりも強くなれた」。
本場のエンターテインメントにもまれ、ダンスの実力も進化。7月には、現地の人気オーディション番組「America’s Got Talent」でセミファイナルに進出。そこでのパフォーマンス力が「キャピトル-」の関係者の目に留まった。
グループの愛称「トラジャ」にちなみ、かねて熱望していた“寅年デビュー”が現実となる。「正直すごくこだわっていました。ここに賭けたいよねって突っ走ってきた」と川島。くしくも、デビュー日「10・28」の今年の暦は、吉日の「寅の日」。7人にしか得ることのできなかった財産を武器に、夢にまで見たスタートラインに立つ。
◇Travis Japan(トラヴィス・ジャパン)ジャニーズJr.内の7人組ユニット。リーダーは宮近海斗(25)。2012年に結成され、マイケル・ジャクソンの振り付けを手掛けたトラヴィス・ペイン氏がグループ名の由来で、同氏とジャニー喜多川前社長がメンバー選考に携わった。卓越したダンススキルが真骨頂で特に一糸乱れぬシンクロダンスには定評がある。今年3月から米ロサンゼルスに留学中。ユニットの愛称は「トラジャ」。
◇【Capitol Records(キャピトル・レコーズ)】米ロサンゼルスに本社を置く大手レコードレーベル。ユニバーサルミュージックグループ傘下。1942年の創設以来、ビーチ・ボーイズ、ナット・キング・コール、坂本九、リンダ・ロンシュタット、レッド・ホット・チリペッパーズ、ケイティ・ペリーなどのアーティストのヒット作を生み出してきた。円筒形の本社ビルは映画に登場するなど観光名所になっている。