円楽師匠急逝に伊集院「頭の整理できず」 立川志らく嘆き「洒落がキツすぎます」

 落語家の三遊亭円楽(さんゆうてい・えんらく、本名会泰通=あい・やすみち)さんが9月30日、肺がんのため72歳で死去した。円楽さんの弟子でタレントの伊集院光は、所属事務所を通じてコメント。「学校にも行かずふらふらしていた時分に、師匠に拾っていただき、人間にしてもらいました」と感謝した。

 古典落語の道を諦めた伊集院だが、円楽さんは「お前が俺を尊敬してるうちは弟子を名乗ったらいいさ」と師弟関係を継続。21年に二人会を開催するなど「夢のような時間を過ごすことができました」と振り返った。

 円楽さんとは「回復したら博多と札幌でまたやろうぜ」と約束していたが、かなわず。「大人としてきちんとした定番の追悼の言葉でしめるべきなのでしょうが、まだ頭の中が整理できず、まとめることができません。もう少し心の中で師匠と会話をしてから、いろいろ話させてください」と、悲しみの大きさをうかがわせた。

 落語家の立川志らくは「円楽師匠、洒落がキツすぎます。あんパンの恩返しもまだしてないし。圓生さんにだってまだなっていないし。落語界を統一するはずだったし」と嘆いた。

 かつて、落語を語ってこその落語家だと思っていた志らくは落語=「笑点」というイメージが嫌で批判を続けていた。「笑点」の批判もつづった本を出版後、「笑点」メンバーと新幹線で一緒になった時に誰も口をきいてくれない中で円楽さんが「おいしいあんパン買ってきたんだ」と皆に配り、「お前も食うかい?」とパンをくれたことがあった。

 円楽さんに感謝していた志らくは今年5月、円楽さんの代演で「笑点」に出演。「円楽師匠とまだまだやらなきゃいけないことがあったのに。『志らくは俳句も落語も破調だな』と言われたことが忘れられません。ちょっとまだ心の整理がつかないです」と、早すぎる死を惜しんだ。

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