円楽さん死去に笑点メンバー悲痛 好楽「いい顔してました。早すぎる」
落語家の三遊亭円楽(さんゆうてい・えんらく、本名会泰通=あい・やすみち)さんが9月30日、肺がんのため72歳で死去した。日本テレビ系「笑点」のメンバーは悲しみにくれ、三遊亭好楽(76)は都内の自宅を弔問。弟子でタレントの伊集院光(54)、「笑点」を批判していた時期に円楽さんの心遣いを受けた落語家の立川志らく(59)も悼んだ。
長年にわたって苦楽を共にした笑点メンバーは悲嘆に暮れた。
弔問を終えた好楽は「いい顔してました。開口一番は『なんで俺より先に逝くんだ』でした。俺より四つも若いんだよ。早すぎるよ」とぼう然。「落語界全体でも本当にお世話になりました。博多落語祭り、札幌落語祭り等々沢山の仕掛けをして動き回ってました。やっと休めるね」と、プロデューサーとしても落語界に尽くした円楽さんをねぎらった。
大喜利で隣に座り、友達がいないキャラクターの円楽さんと友情を育むストーリーを演じていた林家たい平(57)は「必ず戻って来られると信じていました」と悲しんだ。
長く新参だったとあって「私が笑点に入ってからずっと隣にいてくれました どんなに心強かったことか 兄貴のような存在でもあり 笑点を、落語をもっとも愛している尊敬する師匠でした」と、敬愛の念を説明。
「熱いハートを持った師匠が大好きでした!ずっと楽しいことを一緒にしていたかった 師匠と出会えた私は幸せ者です 笑点の林家たい平を育てて下さいました 円楽っち!もう一度会いたいです」と呼びかけた。
司会の座を円楽さんにねらわれる役回りの春風亭昇太(62)は「倒れられてからも収録に遊びに来られていて、みんなで軽口を交わした時が最後になってしまいました」と明かし「とても真っ直ぐな方で、落語にも真剣に向き合う姿が忘れられません」と悼んだ。
ゴルフ仲間でもあった三遊亭小遊三(75)は「気丈な人だから必ず復帰してくれると信じてましたが…残念です。笑点の世話役で公私ともにお世話になりました」、林家木久扇(84)は「私のことを『おじさん』と格別に呼んでくれていたお付き合いでした。がっかりです…」と、余人をもって代えがたい存在を惜しんだ。
77年8月28日にメンバー入りした円楽さんの最後の出演は今年1月30日。2日放送分では、追悼VTRを放送する予定だ。