橋下徹氏、姫路女学院高校ソフト部教諭の体罰にガックリ「10年たってもこれ」
元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が3日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」に出演し、部活動での体罰についての思いを語った。
兵庫県姫路市豊沢町の姫路女学院高校で、ソフトボール部顧問を務める40代の男性教諭が先月、1年生の女子生徒(16)の顔をたたき、全治1カ月のけがを負わせていたことが3日までに分かった。
男性教諭は9月24日、地区大会に女子生徒がユニホームを忘れて来たことを母親からの連絡で知り立腹。母親に電話で「1発どつきますよ」と話した後、生徒のほおを1回たたいた。女子生徒は許してもらおうと、約5時間ほど立っていたが、男性教諭は「帰れ」「お前なんかいらん」などと暴言を浴びせたという。女子生徒は顔をたたかれた衝撃で顎が外れた。大会は翌日もあり、女子生徒は尻を蹴られ、頭をたたかれたという。女子生徒は口を開けにくい状態が続き、外傷性開口障害と診断された。
橋下氏は、大阪市長時代に市立高校で体罰があり、被害を受けた生徒が自殺してしまった事件があったと語った。自身も高校時代はラグビー部で、体罰的なものには寛容な部分があったが、遺族に話を聞き「これはまずい」と改めた。大阪での体罰をなくす方向にかじを切った。
結局、体罰をなくした方が部活動が強くなることもあったという。橋下氏は「2011年か12年くらい。大阪のあの事件がきっかけになって一気に変わってきたのに、10年たってもこれなんですかねぇ」と旧態依然とした部活動の現状にあきれていた。