円楽さん葬儀しめやかに 夫人は涙でお別れ「楽さんありがとう」

 三遊亭円楽さんの遺影を抱く夫人
 喪主を務めた長男の会一太郎
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 9月30日に肺がんのため、72歳で死去した落語家・三遊亭円楽(さんゆうてい・えんらく、本名・会泰通=あい・やすみち)さんの葬儀が4日、都内でしめやかに営まれ、親族や弟子ら、約20人が参列した。

 出棺の際には円楽さんの出ばやし「元禄花見踊」が流れた。喪主を務めた長男で落語家・声優の会一太郎(34=あい・いちたろう)が位牌(いはい)を持ち、夫人は、紫の着物姿で朗らかにほほえむ円楽さんの遺影を抱いて、薄紫色のひつぎを見送った。

 円楽さんと40年以上の付き合いがある群馬県前橋市の釈迦尊寺の住職・山﨑奎一さん(79)によると、親族は「気丈に振る舞っていた」が、円楽さんが荼毘に付される際には、夫人が「楽さん、楽さん、ありがとう」と涙を流しながら呼び掛けたという。山﨑さんは、最後に円楽さんに触れて「もう冷たかった。さみしいです」と肩を落とした。

 お別れの会は12月初旬を予定している。

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