AKB48 9年半ぶり武道館降臨 ゆきりん在籍13年から大刷新メンバーで新たな一歩
AKB48が7日、東京・日本武道館で60枚目シングル「久しぶりのリップグロス」(19日発売)発売記念コンサートを開いた。同所でのコンサートは2013年4月以来、9年半ぶり。78人が出演し、約3時間のステージで同曲を含む36曲を披露した。また、最終盤には14年に結成されたチーム8の活動休止がサプライズ発表された。同所でのコンサートは9日まで行われる。
AKBが“聖地”に帰ってきた。3日間公演の初日は、昨年12月8日にメンバーが入れ替わった新チームA、K、B、4のお披露目ステージ。総監督の向井地美音(24)は、「武道館という素晴らしい場所に立たせていただけることが、本当に幸せだなと思います」と感慨を口にした。
日本武道館は秋の風物詩だったじゃんけん大会が行われるなど、縁深い場所。だが、グループ全体での公演は13年4月の「AKB48グループ臨時総会~白黒つけようじゃないか!~」以来となった。
当時は大島優子(33)や板野友美(31)ら超人気メンバーが健在の“黄金期”。空白の9年半で取り巻く環境は激変した。じゃんけん大会や選抜総選挙は役目を終え、現メンバーで当時を知るのは柏木由紀(31)ら数人。新たな一歩を印象づけるステージとなった。
最終盤には、グループの歴史の1ページを刻む発表も行われた。来年4月の結成9周年コンサートをもって、チーム8が活動休止。既存チームの活動休止は、2012年10月のチーム4以来、11年ぶりとなった。
チーム8は47都道府県を代表したメンバーが全国各地でイベント出演を重ねてきたが、現在は結成当初の47人から30人に減っており、コンセプトが形骸化している側面も。全員が他チームと兼任しており、活動への影響は少ないものの、愛着あるチームの“消滅”に小栗有以(20)は「休止なので、戻ってこれるように頑張っていきたい」と涙で顔をぬらして前を向いた。
笑いあり、涙あり、サプライズありのステージは、9年半前と変わらず。AKB“らしさ”は存分に詰め込まれていた。
◆「AKB48グループ臨時総会~白黒つけようじゃないか!~」VTR 2013年4月25~28日の4日間で6公演を開催。AKB48だけでなく、SKE48、NMB48、HKT48の国内姉妹グループがそれぞれ単独公演を実施。最終日は4グループ合同でのパフォーマンスを披露した。AKBのメンバーが勢ぞろいしての“単独コンサート”は08年1月以来5年3カ月ぶりで、この公演が河西智美と仁藤萌乃のラストステージになった。