勸玄くん 準備万端 篠山紀信氏撮影ビジュアル解禁 11月八代目市川新之助初舞台
11月に東京・歌舞伎座で上演される「十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台」で、市川新之助を襲名する堀越勸玄くん(9)が同舞台で出演する演目「外郎売」「毛抜」の撮り下ろし扮装ビジュアルが7日、公開された。
撮影は8月末、写真家の篠山紀信氏(81)が行った。成田屋史上最年少となる9歳で「毛抜」粂寺弾正役を演じる勸玄くんのため、身体の大きさに合わせて新たに仕立てられた衣装や、通常より一回り小さな刀などの小道具が使用された。
撮影現場には十三代目市川團十郎白猿の襲名を控える父・市川海老蔵(44)と、姉・市川ぼたん(11)も駆けつけ“成田屋総出”の状態。勸玄くんは「父に教わりながら形を決めて写真撮影をすることができました」とコメントした。
「外郎売」と「毛抜」は、ともに市川宗家のお家芸「歌舞伎十八番」の1つ。とりわけ外郎売は勸玄くんにとって、19年に6歳で出演した「七月大歌舞伎」で、約4分の早口ゼリフを披露して話題となった縁深い作品だ。
念願の初舞台まで1カ月を切り、「あこがれている『外郎売』と『毛抜』のお役を務めることができて、とてもうれしいです。初日まで父としっかりとお稽古をして、お客さまに楽しんでいただけるように一生懸命がんばります」と気合を入れ直していた。
襲名披露公演は11、12月に行われ、「外郎売」は11月公演「十一月吉例顔見世大歌舞伎」(11月7~28日)昼の部、「毛抜」は12月公演「十二月大歌舞伎」(12月5~26日)昼の部で上演される。