ＡＫＢ４８が８日、東京・日本武道館でコンサートを開き、武藤十夢（２７）がグループから卒業することを発表した。

　１６年に加入した妹の小麟＝おりん＝（２２）らとともに、自身がセンターを務めた「Ｓｈｏｗ　Ｆｉｇｈｔ！」を歌唱した後にマイクの前に立った武藤十は「ここで私から皆さんに伝えたいことがあります」と切り出し「私、武藤十夢はＡＫＢ４８を卒業します」と瞳を潤ませながら報告した。

　１１年の加入から１１年強。「１６歳でグループに入って最初は背中を追いかけていくのに必死でしたが、気づけば上から２番目になっていました」とし「楽しいこともつらいこともたくさんありましたが、すべてがとてもいい経験で、私の力になりました」と感謝の思いを口にした。

　１８年の選抜総選挙では自己最高の７位となるなど、着々と人気を積み上げてきた。一方でアイドルや女優としての活動と並行し、気象予報士やファイナンシャル・プランナー、防災士の資格を取得するなどマルチに活躍。グループとして９年半ぶりに立つ武道館のステージで、次の一歩を踏み出すことを決断した。

　具体的な卒業時期は未定。