武藤十夢 AKB48卒業 武道館で瞳を潤ませ報告 気象予報士などマルチに活躍

 AKB48が8日、東京・日本武道館でコンサートを開催し、武藤十夢(27)がグループから卒業することを発表した。妹の小麟=おりん=(22)らと共に自身のセンター曲「Show Fight!」の歌唱後にマイクの前に立ち「私はAKB48を卒業します」と瞳を潤ませ報告した。

 加入から11年半。18年の選抜総選挙では自己最高の7位となるなど、着々と人気を積み上げてきた。アイドル活動と並行し、気象予報士や防災士などの資格を取得するなどマルチに活躍。「楽しいこともつらいこともたくさんありましたが、全てがとてもいい経験で、私の力になりました」。グループとして9年半ぶりに立つ武道館で、次の一歩を踏み出すことを決断した。

 この日はシングル表題曲以外を対象とした、人気投票などによるベスト30を発表した。武藤十は5曲に参加し、卒業表明後には姉妹でMCを担当。「緊張していたんですけど、言いたいことは言えたのでひと安心しました」と安どの表情を浮かべ、妹には「精進してください」と優しくエールを送った。

 具体的な卒業時期は未定。参加シングルは「久しぶりのリップグロス」(19日発売)が最後となる。「皆さんの心を晴れ模様にできるように精いっぱい頑張りますので、最後までよろしくお願いします」と決意表明し、客席からはねぎらいと感謝の拍手が沸き起こっていた。

 ◆武藤十夢(むとう・とむ)1994年11月25日生まれ、東京都出身。2011年、AKB48第12期研究生オーディションに合格しグループ入り。選抜総選挙の最高位は18年の7位。中学から成城学園に通い、17年に卒業。その後、同大の大学院に進み、20年に修了。19年に気象予報士試験に合格し、今年3月には防災士の資格を取得。身長156センチ。グループには妹の小麟も在籍。

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