二世信者会見に旧統一教会が中止要請「サンジャポ」鈴木エイト氏「異様さが伝わる」
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を長く取材するジャーナリスト・鈴木エイト氏が9日、TBS系「サンデー・ジャポン」に出演し、7日に外国特派員協会で元二世信者の女性が会見したことについて解説した。
番組では、元二世信者の小川さゆりさん(仮名)の会見の動画が流された。会見中に同席していた夫が「少しショッキングな内容ですので」と前置きし、旧統一教会が特派員協会に送ったファクスの内容を伝えた。夫は「彼女(さゆりさん)の両親の署名が入っています。『この会見をすぐ中止にするように』というメッセージが届きました」とし「彼女が言っているように、精神に異常をきたしており、安倍元首相の銃撃事件以降、その症状がひどくなってしまっていて、多くのウソを言ってしまうようになっています。そのため、この会見をすぐ中止するように」と内容を読み上げた。
旧統一教会からの強烈な横やりにも負けず、さゆりさんは会見を継続。涙ながらに信頼してくれる夫に感謝し「心の症状については4年前に治っています」とコメント。教団の解散を求めた。
鈴木氏は「非常に重大なこと」と旧統一教会側の行動を指摘。会見の日の午前中に教会側から英文でファクスが送られてきて、さらに会見開始1時間前に顧問弁護士が日本語でファクスを送ってきたとし「彼女を動揺させて会見を辞めさせようということで、かえって教団の異様さが世間に伝わったと思います」と解説した。