桂雀三郎 独演会に決意「やれるうちはやる」 円楽さん急逝には「心細くなってくる」
落語家の桂雀三郎(73)が11日、大阪市内で「米朝一門落語会シリーズ2022『桂雀三郎独演会』」(11月13日、大阪・サンケイホールブリーゼ)の取材会に出席した。
2009年から始まった同劇場での独演会も、今回で14年連続の開催となる。「コロナ禍で仕事が減った中、運よく休まずにやれて良かった」としみじみ。雀三郎は同公演で、明るくにぎやかな「代書屋」、人情味あふれる「淀五郎」、三味線や太鼓などを使った演出“ハメモノ”を取り入れた「皿屋敷」の三席を務める予定で、「毛色の違うものを選びました」と“三者三様”をアピールした。
1971年に故・桂枝雀さんに入門。昨年、入門50周年を迎え、今なお上方落語界を引っ張る雀三郎だが、「師匠は基本的なネタで爆笑を取っていた。なかなかそういう域には達していないので、ちょっとでもマネして、一からやり直す気持ち」と新たな挑戦を明かした。また、9月30日に亡くなった落語家の三遊亭円楽さんは一学年下にあたる。「同世代の方がいなくなるのを見ると、心細くなってくる」と心境を吐露したが、「おかげさまで今のところ元気なんで、やれるうちはやる」と決意を語っていた。