A・ランズベリーさん 死去「ジェシカおばさんの事件簿」で人気 96歳、自宅で
演劇界最高の名誉、米トニー賞を5回獲得し、米ドラマ「ジェシカおばさんの事件簿」で日本でも人気だった女優のアンジェラ・ランズベリーさんが、米ロサンゼルスの自宅で11日に死去したと英米メディアが報じた。96歳。家族が声明で「眠っている間に安らかに亡くなった」と明らかにした。
ランズベリーさんは25年、ロンドン生まれ。渡米して映画「ガス燈」(44年)「影なき狙撃者」(62年)などに出演した。アガサ・クリスティ原作の映画「クリスタル殺人事件」(80年)では名探偵ミス・マープル役を演じ、エリザベス・テイラーやキム・ノヴァク、ロック・ハドソンら大スターを向こうに回して主役を張った。
NHKでも放送された主演ミステリードラマ「ジェシカおばさんの事件簿」は84~96年に264話が放送され、その後も03年までに特番4本が放送された。舞台では「メイム」(66年)で初めてトニー賞を獲得し、「ブライズ・スピリット」(05年)まで5回受賞。13年には米アカデミー名誉賞を受賞し、90代まで現役だった。