7月に死去した「遊☆戯☆王」作者の高橋氏、溺れた人を救助する過程で溺死「彼は英雄」米報道

 カードバトルを題材にし、世界的人気を誇った漫画「遊☆戯☆王」の作者で、7月に沖縄・名護市の沖合で遺体で発見された高橋和希氏(享年60)が、溺れた人を救助する過程で溺死したことが分かった。12日(日本時間13日)までに米紙「スターズ・アンド・ストライプス」電子版が伝えた。

 同紙によると、7月に沖縄の人気ダイビングスポットで救助活動を行った米陸軍のロバート・ブルジョー少佐が事故当日の様子を証言。スキューバダイビングのインストラクターでもある同少佐が岸から約100メートル離れた沖合で激流に巻き込まれ、助けを求めている母娘を発見し、周囲の人たちと救助を試みたという。2人を救うことはできたが、救助活動に加わった高橋氏は途中で波にのみ込まれ、行方不明となり、2日後に遺体で見つかったという。

 同紙は「海上保安庁の広報官は高橋さんが救助活動に参加したことの発表は避けたが、当日の彼の行動は陸軍が提供した複数の宣誓証言に詳述されている」と伝え、高橋氏について同少佐は「彼は英雄です。彼は人を助けようとして亡くなったのです」と話したという。

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