【山田美保子のミホコは見ていた!】オダギリジョー、山本耕史、柄本明 “ポスト香川照之候補”次々と

 「香川照之さんをラスボスにするのは、そろそろ法律で禁止しませんか?」とは、今年8月13日と20日、「週刊フジテレビ批評」の“The批評対談”に出演した大島育宙(おおしま・やすおき)のコメントだ。

 大島は、お笑いコンビ・XX CLUBのボケ担当で、東京大学法学部卒。YouTube【映画・ドラマ考察】「コンテンツ全部見東大生」が好評で、ドラマ評論家の木村隆志氏やコラムニスト・イラストレーターの吉田潮氏らと共に“夏ドラマ辛口放談”に初参加したのである。

 大島の発言はもちろん、「六本木クラス」(テレビ朝日系)について。そのときはまさか、あのようなスキャンダルが発覚するとは誰も予想していなかったが、くしくも大島の提言どおり、“ポスト香川照之”の名がそこかしこで取沙汰されるようになった。

 16日にスタートした「日曜劇場『アトムの童(こ)』」(TBS系)でオダギリジョーが、「恩返しのつもりで」と香川の代役を引き受けたのは皆さん御存知のとおり。デイリースポーツのWEB記事での既報どおり、ネットでは「オダジョーでよかったんじゃ」などと絶賛の声が相次いでいる。“金に物を言わせる社長”というのは香川のハマり役ではあるが、“IT企業の社長”となると確かにオダギリのほうがハマっている。

 テレビCMでは、ドラマ「半沢直樹」(同)での敵役が仲良くサシ飲みすることで話題になった「サントリーパーフェクトビール」が堺雅人のみを残し、山本耕史と奈緒が加わった。そういえば山本は、7月期、「競争の番人」(フジテレビ系)で見事な悪役ぶりを演じていた。同CM出演がきっかけで、“現れ”が香川と重なり、山本は今後ますますラスボス的な役が増えていく予感がしてならない。

 その「競争~」では小日向文世がラスボスだったし、12日にスタートした「相棒season21」(テレビ朝日系)では柄本明がハラスメントの権化のようなラスボスを好演中。

 “ポスト香川照之”は、香川以上のラスボス感を醸し出すことが最大の条件かもしれない。最有力がどの俳優になるのか、今後を見守りたい。

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