大竹しのぶ これまでの人生に「波風はないですね。振り返る暇ない」
女優・大竹しのぶ(65)が17日、東京・新橋演舞場で行われた主演舞台「女の一生」(18日開幕)の初日前会見に段田安則(65)、高橋克実(61)、風間杜夫(73)とともに出席した。故杉村春子さんが947回にわたって主人公の布引けいを演じた名作で、大竹は20年の初演に続き主演を務める。
再演に「心を込めてやっていきたい。最後まで完走できるように頑張ります」と意気込んだ大竹。「波風ある人生だったと思うが、演じることで振り返ることは?」と問われると“波風”に反応。「波風はないですね…」と苦笑いし「前を向きながら進むのが人生。振り返る暇がないですね。楽しくやってます」と人生哲学を明かした。
舞台では10代のけいも演じる。役作りの工夫について「若い時にはお手伝いさんやけなげな役が多かった。その時を思い出すことはある」と明かしつつ「どう見ても少女じゃないから心だけ。心だけ少女でいれば何とかなるかな。(10代を)作ったりしないで心を見てもらおうと思っています」とうなずいていた。
新橋演舞場での公演は23日まで。京都・南座(27~11月8日)、福岡・博多座(11月18~30日)でも公演を行う。