上原ひろみ 劇中音奏でる 人気ジャズ漫画「BLUE GIANT」映画化で夢実現
ジャズピアニストの上原ひろみ(43)が、シリーズ累計880万部超えの人気漫画を原作としたアニメ映画「BLUE GIANT」(2023年2月17日公開)の劇中音楽を手掛けることが18日、分かった。主人公たちが結成するジャズトリオ「JASS」のオリジナル楽曲を書き下ろし、劇中曲を含めた作品全体の音楽を制作。トリオの1人となる天才ピアニスト・沢辺雪祈の演奏も担当し、サックスとドラムを務める新世代のミュージシャン2人とともに、映画に魂を吹き込む。
ジャズ界を代表する世界的ミュージシャンの上原が、漫画から聞こえた“最高の音楽”を具現化する。
世界一のジャズプレーヤーを目指す主人公たちの熱き日々を活写し、漫画から「音が聞こえてくる」と評される「BLUE GIANT」。愛読者だった上原も「初めて読んだ時、『音が聴こえてくる』と感じました」と振り返る。
劇中の音楽を全面的に手掛け「自分の頭の中に鳴っていたその音を、本当に再現できる日が来るなんて…。この漫画の音を鳴らしたい、という自分の夢を乗せられればと。ありったけの情熱を込めて」と気合が入る。
主人公たちのトリオ「JASS」の演奏にも豪華メンバーがそろった。上原がピアノを担当し、残る2人には若手の実力者が抜てきされた。サックスは国内外の有力奏者を集めたオーディションで満場一致の選出となった馬場智章(30)。ドラムは音楽プロジェクト「millennium parade」のメンバーとしても活躍する石若駿(30)が上原の指名を受けた。
レジェンドと次世代の才能が結集し、原作者の石塚真一氏は「この上ない幸運です」と感謝。完成された音楽を耳にしており「迫力の音楽です。上原さん、馬場さん、石若さん、カッケー音をありがとうございます!!皆さん、劇場でジャズが待ってます!ご期待ください」と呼びかけている。