玉川徹氏 報道フロアでポツン、出直し生謝罪を異例の中継【全文】 テレ朝は「降板ではない」と強調
コメンテーターとして事実に基づかない発言を行ったとして謹慎処分となっていたテレビ朝日・報道局の社員、玉川徹氏が19日、「羽鳥慎一モーニングショー」に復帰。改めて謝罪するとともに、ディレクターとしての原点である現場取材からリスタートすることを表明した。一方、同局は「降板ではない」と説明した。
番組冒頭、フリーアナウンサーでMCの羽鳥慎一から「改めてお詫び、そして今後について」とふられると、ダークスーツ姿の玉川氏がいたのは、誰もいないガランとした報道フロア。本来ならば、慌ただしくニュースや原稿のチェックを行うテレビや机が並んだ場所で、玉川氏はポツンと1人、立ったまま1人語りのように謝罪。「私の慢心とおごり」への反省を口にし、今後は「現場に足を運び取材をして報告する」ことを伝えた。
スタジオとは別の場所、しかも報道フロアから生中継という異例の“出直し生謝罪”となった。
今後はこれまでのように、毎日、スタジオでコメンテーターとして出演することはなくなるが、同局広報は取材に対し、「降板ではなく、(これまでと)全く同じ立ち位置で、引き続きコメンテーターとして活動してもらいます」と強調し、“コメンテーター降板”“番組降板”を否定した。
【以下、玉川氏の生謝罪全文】
おはようございます。今回の私の事実誤認のコメントによりご迷惑をおかけした、電通および菅前総理大臣に対し改めてお詫び申し上げます。
このような事実に基づかない発言をテレビでしてしまったということ、それは私の慢心とおごりががあったからだと反省しました。申し訳ございませんでした。(深々と一礼)
謹慎の10日間、私は事実確認の大切さ、テレビで発言することの責任の重さを考え続けました。そして事実確認こそが報道の根幹である、その原点に立ち返るべきだと考えました。
これまで私はスタジオで様々なニュースに対しコメントを続けてきましたが、これからは現場に足を運び取材をし、事実確認を報告する、その基本にもう一度立ち返るべきだと考えました。そしてその結果はこの「羽鳥慎一モーニングショー」でお伝えする、そういう考えに至りました。
この間、報道局幹部とも話し合いを続け、このような私の考えを理解してもらいました。視聴者の皆様にもご理解頂けると有難く存じます。
今後このような形で仕事を続けて参りますが、ご支援の程よろしくお願いいたします。