「山尾志桜里」として活動していた元衆院議員で弁護士の菅野志桜里氏が２３日、フジテレビ系「日曜報道　ＴＨＥ　ＰＲＩＭ」に出演した。

　世界平和統一家庭連合（旧統一教会）の被害者救済に関連し、消費者庁の霊感商法対策検討会メンバーである菅野氏も出演した。宗教法人への献金に「上限」など規制を設けるべきかという話題。寄付を求める宗教側が信者の収入を把握することにもなりかねないという点も指摘された。

　菅野氏は「そんなこと（献金の強制）やってないほかの宗教団体にも（信者の）収入把握してくださいという方向になりかねないのを危惧します」と問題点を指摘。さらに「今回（旧統一教会問題）を解決しつつも、必要以上に網かけを広げすぎないっていうバランスを保つ努力もしっかり続けてほしいと思ってます」と持論を語った。

　元大阪市長で弁護士の橋下徹氏は「いい献金と悪い献金って絶対区別できないと思いますよ」とし、続けて「山尾さんたちの」と言ってすぐに「あっ…ごめんなさい、ホントごめんなさいね」と言い間違いを訂正。菅野氏は冷静に「大丈夫ですよ」と対応した。

　橋下氏はあらためて「与野党でいろいろ案、出てますけど、マインドコントールとかを定義してるんですけど、裁判になったら長期化しますよ。与野党が出してる法案やったって、どうせ使えない法律になると思います。（何をもってマインドコントロールかが裁判になったら）大変、争われたらね」と説明。「被害者救済を言うんだったら、簡単に取り戻せるルールを作る方がメリットは大きいと思います」とした。