仲本工事さん 高木ブー、加藤茶ら盟友最後の別れ 遺影にギター、ミュージシャンで旅立ち
19日に急性硬膜下血腫のため81歳で死去したザ・ドリフターズの仲本工事(なかもと・こうじ、本名興喜=こうき)さんの葬儀・告別式が23日、都内で営まれた。ドリフの高木ブー(89)、加藤茶(79)、2020年に死去した志村けんさんの兄・知之さんら関係者約30人が参列。加藤、高木は盟友に最後の別れを告げた。
午後2時過ぎ、ひつぎを乗せた霊きゅう車が出棺。助手席には喪主を務めた仲本さんの長男が位はいを持って座り、斎場の奥では悲痛な面持ちを浮かべる妻の三代純歌(54)が、アコースティックギターをつま弾きながら心地よさそうに歌唱する仲本さんの遺影を抱いて見送った。向かいの歩道では、出棺に合わせファンとみられる多くの人々が合掌する姿も見られた。
“ギタリスト・仲本工事”を強調するかのような遺影は、今年5月に夫婦でスペシャルライブを行った「春のダンダン祭り」で使用していた、思い入れのあるアーティスト写真だった。1965年、ドリフにギタリストとして加入し、翌66年に行われたザ・ビートルズの来日公演で前座を務めるなど、仲本さんの人生にギターは欠かせない物。原点のミュージシャンとして、旅立ちを迎えた。