松本白鸚 文化勲章受章 歌舞伎や「ラ・マンチャの男」などで活躍

 歌舞伎俳優・松本白鸚(80)が2022年度の文化勲章を受章することが25日、分かった。政府が同日、発表した。父の故・初代松本白鸚に続いての受章となった。「勧進帳」の弁慶役など歌舞伎界を代表する立役で、上演回数1314回を誇るミュージカル「ラ・マンチャの男」に主演するなど、現代劇でも活躍することから受章が決定した。

 白鸚は発表に先立って会見を開き「本当にうれしく思います。楽しいこと面白いことはなかったでもなかったな、苦しいことつらいこといっぱいあったな」と心境を吐露。思い出深い舞台に、1967年上演のミュージカル「心を繋ぐ6ペンス」を挙げ、上演中に左足ヒラメ筋を断裂しても自転車のチューブを巻いて舞台に立ち続けた役者魂を明かした。

 松竹、東宝、俳優仲間、家族、ファンへ「本当に感謝しております。お礼の言葉しかありません」と何度も感謝。家族にも報告済みで「(長男の松本)幸四郎は『それはめでたい。こうでなくちゃいけない』と意味のわからないことを言っていた。(次女の)松たか子は『それはそれはめでたい』これだけでした。一番男らしかった」と頬を緩めた。

 今後の目標について「お客様に喜んでいただけるような芝居を死ぬまで続けていきたい」と宣言。芸道への衰えぬ意欲を示した。

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