最年少囲碁棋士 9歳の藤田初段デビュー戦黒星「すごくくやしい」
最年少の囲碁棋士・藤田怜央初段(9)が25日、大阪・関西棋院で公式戦初対局となる第48期新人王戦・予選1回戦を打ち、渡辺貢規四段(25)に敗れた。
9歳6カ月での公式戦対局は、仲邑菫三段(13)の10歳1カ月を更新する最年少記録。また、勝利なら仲邑菫初段(当時)の持つ10歳4カ月の最年少記録更新だったが、偉業達成は持ち越しとなった。
対局を終えた藤田初段は関西棋院を通じ「緊張した。途中で盛り返したと思ったけど、右上をしっかり生きられてチャンスがなくなった。負けてすごくくやしい。渡辺先生は強かった」とコメント。
次戦の公式戦は未定だが「今日以上にがんばります」と気持ちを切り替え、力強く前を向いた。勝者の渡辺四段からも「全体的にみて、9歳とは思えなかった」と評価を受けていた。
藤田初段は関西棋院が4月に新設した「英才特別採用」の第1号で、9月1日付で入段した。9歳4カ月でのプロ入りは、世界記録の9歳7カ月を更新する世界最年少記録。