Z世代のプリンス井上想良 「永遠の昨日」で連ドラ初主演「かけがえのない友情伝われば」
俳優の井上想良(24)が、MBSテレビのドラマ枠・MBSシャワーで20日にスタートしたBLドラマ「永遠の昨日」(木曜、深夜1・20、関西ローカル)で、連続ドラマ初主演を果たした。昨年、ABEMAの恋愛リアリティーショー「恋とオオカミには騙されない」への出演が話題となったZ世代のプリンスに連ドラ初主演、俳優業にかける思いを聞いた。
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生と死、性と青春が入り交じったラブストーリーに井上は「何気ないことが大切に思えてくる作品。かけがえのない日常、かけがえのない友情がこの作品を通して伝えることができれば」と座長として思いを込める。
交通事故に遭ってしまった高校生の浩一(小宮璃央)と同級生の満(井上)が心を通わせながら、懸命に生きた姿を描いた榎田尤利氏による同名人気BL小説をドラマ化。井上は「僕目線で進んでいくストーリーだからこそ、僕の言動一つで作品を壊してしまうので不安が大きかった」と吐露しながらも「(W主演の)小宮君と難しいシーンでも乗り切ることができました」と充実感をにじませた。
全国大会3位の実績を持つテニスに学生生活をささげていた井上は「チャレンジしてみたい」と一念発起し、大学在学途中に芸能界入りした。「恋オオカミ」出演を機に、SNSのフォロワーが10万人近く激増。来年には出演映画の公開が幾本か控えるなど、ネクストブレーク筆頭と呼び声が高い。
「芸能界に入った時に立てた目標が『日本アカデミー賞を受賞』すること。少しずつではあるけど、近づけているのかな」と自信を深める井上。憧れはあえて作らない。「その人を目指しても、その人にはなれないのはテニスで実感したので」。テニスでは成し遂げることのできなかった頂点への道を自らの力で切り開いていく。
◆井上想良(いのうえ・そら) 1998年8月12日生まれ、大分県出身。テニスを3歳で始め、高校2年時には全国選抜高校大会で3位入賞。大学在学時にスポーツブランドのカタログモデルを務めたことをきっかけに芸能界入り。2020年、NHKBSプレミアムドラマ「ファーストラヴ」で俳優デビュー。主な出演作に、テレビ朝日系ドラマ「もしも、イケメンだけの高校があったら」、日本テレビ系ドラマ「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~」など。