田中聖被告 覚醒剤入手経路「ウソついた」 両親見守る中、供述は二転三転

 田中聖被告
 裁判所に入る田中聖被告を乗せた車(画像の一部を加工してます)
2枚

 覚醒剤取締法違反(使用、所持)の罪に問われたKAT-TUNの元メンバー、田中聖被告(36)の第2回公判が27日、千葉地裁松戸支部で開かれた。初公判と同様に黒髪、黒縁眼鏡、黒スーツ、黒マスク姿で出廷。争点は田中被告が覚醒剤の入手経路の供述を翻した点で、検察側から“ウソ”について厳しい追及がなされた。田中被告は「家族に迷惑がかかると思ってウソをついた」と主張。傍聴席最前列では、両親が険しい表情で見守った。

 田中被告は取り調べで、所持していた覚醒剤は6月に密売人から購入したと供述していたが、実際は「2月に入手した。自宅のウォークインクローゼットにある箱の中に入れていた。押収されずに残っていた」と強調。供述を変えた理由を「とにかく焦っていた。家族に迷惑がかかると思って嘘をついてしまった」と主張した。

 2月の前回逮捕時に家宅捜索を受けていた田中被告。検察側から「(警察が覚醒剤が入った箱を)見つけられなかったと思っているのか」と問われると、「はい」と即答。さらに「(家宅捜索時に)あらかじめ場所を申告しなかったのはなぜか」と追及されると「箱の存在を忘れていました。記憶から消えていました」と答えた。

 供述がコロコロ変わり、更生への不安をのぞかせた田中被告は、再び薬物に手を染めた理由を「誹謗(ひぼう)中傷など不安やストレスがたまり、自分の甘さからしてしまった」と説明。現在、千葉県内の医療機関に通院中で、欲求制御を目指す「条件反射制御法」という治療を行っているという。5段階のプログラムのうち、3段階目まで治療が進んでいるとし「欲求は一切ない。やめたいと思えている」と話した。

 弁護側から「薬物をやめる自信は」と問われると、田中被告は「もちろんあります」と即答。傍聴席で両親が見守る中、「家族に申し訳なく思っている。薬物を覚える前の自分に戻って安心させたい」と反省を述べた。

 起訴状によると、6月28日頃、柏市で覚醒剤少量を吸引し、翌29日に所持したとしている。同20日に名古屋地裁で覚醒剤取締法違反で懲役1年8月、執行猶予3年の有罪判決を受けたばかりだった。

 次回公判は11月29日で、結審する予定。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス