日テレ・佐藤梨那アナ 憧れ有働アナから全吸収 やってみたい番組は「ブラタモリ」
入社6年目の日本テレビ・佐藤梨那アナウンサー(27)が存在感を醸し始めている。1年目からスポーツ番組を中心に活躍し、昨春からは看板番組の一つ「news zero」を担当(出演は月、火曜)。ここまでのアナウンサー人生を「割と思ったような感じだと思います」と振り返る。報道に軸足を置きつつ、今後やってみたい番組を問うと、他局の意外な番組を挙げた。
深夜帯が担当だが、昼間から晴れやかな笑顔全開だ。「zero」では「NHK時代から大好き」という有働由美子アナ(53)との共演で「めちゃくちゃいい先輩ですね。なんといっても声がステキで、声にほれ込みますね」と声も弾む。
現在は有働アナの姿勢を吸収することに力を注ぐ。「会議とかでも自分の意見をしっかりと持っていらっしゃる。正しく伝えることだけでなく幅がある。すごいなと思って見ています」と憧れの視線を送っている。
中堅にさしかかったが「欲がない」と自己分析する。今後やってみたい番組についても、しばし熟考。「報道にコミットしていきたい」と現在の自分の成長を見据えつつ、意外な思いを口にした。
「部長との面談で『ブラタモリやりたいんですけど』って言って…。地層とかこの街がこうできたとかいう部分に興味があって。地理から世界史、歴史につながる部分が好きなんですよね。それをやっている番組がブラタモリなんですよね」
まさかの他局の番組に、部長は「(ブラタモリは)ないね…」と苦笑したという。ただ、旅先では景勝地の案内板を読み込み、最近は「東京の坂とかすごく気になります。狭いところに坂が入り組んでいてなんでだろうっていつも考えてます」。悲願成就に備え?“ブラリナ”を暮らしに組み込んでいる。
大学まではバレーボールに打ち込んできた。競技と仕事を重ね合わせ、“一発勝負”の重みをかみしめている。「毎日仕事でオンエアというスイッチがある。スポーツの感覚と同じ。外せない場面が毎日くる。刺激的な日々を送っているのかなと」。重圧をやりがいに変えている。
仕事は「思った通り」だが、私生活の充実にも思いをはせる。「10年後は37歳。女性としていろんな経験ができる。結婚は今したいわけじゃないが、願望はあります。経験をたくわえて、それをしっかり伝えられるアナウンサーになっていたい」。ふわっとした雰囲気の中に、芯の強さをのぞかせていた。
◆佐藤梨那(さとう・りな)1995年2月9日生まれ、埼玉県桶川市出身。慶大から17年に日本テレビ入社。スポーツ番組を中心に出演し、現在は「news zero」の月、火曜日などを担当。趣味はピアノ。特技は小学校から始め、大学まで打ち込んできたバレーボール。好きな言葉は「一意専心」。身長166センチ。3匹の愛猫と暮らす。