市川團十郎「海老蔵じゃないです」に「娘が爆笑」

 先月31日をもって歌舞伎の大名跡を襲名した市川海老蔵改め、十三代目市川團十郎白猿(44)が1日、東京・歌舞伎座で、「十一月吉例顔見世大歌舞伎」(7日初日)の「祝幕」お披露目会見に、現代芸術家・村上隆氏(60)、映画監督・三池崇史氏(62)と登場した。

 三池監督が襲名関連のドキュメンタリー映画を撮影中であることが縁となり、原画を村上氏が担当。高さ7・1メートル×横31・8メートルの特別な引き幕に、成田家のお家芸「歌舞伎十八番」の全演目がデザインされ、中央には團十郎としての初舞台となった「勧進帳」で演じた弁慶が描かれた。

 伝統と技術が融合した“巨大アート”に、「言葉を失う素晴らしさと迫力。すごい!」と感激。「いつかお金を貯めて買いたいと思いましたが、とても買える金額じゃない。一生懸命働いて、自分のものにしたい」とジョークも飛ばした。

 31日から2日間に渡った襲名特別公演を終えて、「先輩方の胸を借りてお披露目でき、光栄で幸せでした」と安どの表情。亡き父から継承した大名跡だが、「娘とお茶してたら、お兄さんに『海老蔵さんですか?』と聞かれたので、『海老蔵じゃないです』と言ったら、娘(市川ぼたん、11歳)が爆笑してました。まだ慣れておりません」と“名残”がある様子だった。

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