漫画家・萩尾望都さん 多くの先人や同胞のおかげ 2022年秋の叙勲受章者発表 旭日中綬章
政府は3日付で2022年秋の叙勲受章者を発表した。デザイナーのコシノジュンコさん(83)や漫画家の萩尾望都(もと)さん(73)らに旭日中綬章、女優の宮本信子(77)らに旭日小綬章が贈られる。受章者は計3999人。別枠の外国人叙勲は119人で仏パティシエ、ピエール・エルメさん(60)が旭日小綬章を受ける。大綬章は天皇陛下、重光章は岸田文雄首相が9日に皇居で授与する。
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萩尾さんは69年のデビュー以来「ポーの一族」「トーマの心臓」など、斬新なテクニックと独創的なストーリーに奥深い心理描写を内包した数々の作品で新たな漫画表現を切り開き、少女、女性向けの漫画の評価を高め、その地位の向上に寄与してきた。受章は多くの先人や同胞のおかげだと感謝し、「日本は漫画の文化が多岐にわたり充実した国です。女性および少女漫画は文化の歴史で捉えても面白く、まだまだ研究の余地があると思います」とコメントした。