宮本信子 好きな仕事、続けられ幸せ 2022年秋の叙勲受章者発表 「旭日小綬章」に笑顔
政府は3日付で2022年秋の叙勲受章者を発表した。デザイナーのコシノジュンコさん(83)や漫画家の萩尾望都(もと)さん(73)らに旭日中綬章、女優の宮本信子(77)らに旭日小綬章が贈られる。受章者は計3999人。別枠の外国人叙勲は119人で仏パティシエ、ピエール・エルメさん(60)が旭日小綬章を受ける。大綬章は天皇陛下、重光章は岸田文雄首相が9日に皇居で授与する。
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宮本は「高校を卒業し、名古屋から出てきて、渋谷の道玄坂の上の青い空と雲に『私はここで女優になる』と誓ったことを思い出しました」と、しみじみと喜びをかみしめた。
文学座の演劇研究所で学び、1964年に初舞台。「長く続けられてこんなに幸せなことはない。好きな仕事ですから」と、少女のように声を弾ませた。
俳優で映画監督の故伊丹十三さんと結婚し、「お葬式」や「マルサの女」などの監督作に出演。「厳しく鍛えられたことは一つの大きな核になっている。1カット1カットをおろそかにしたらだめだ、とたたき込まれました」と感謝する。
新作はネットフリックスのドラマ。「これまで演じたことのない忍びの役なので、どうやってやろうかなと。今はそれで頭がいっぱい」と、新たな挑戦に燃えている。