大久明子監督「しびれますね」 昭和の大女優・田中絹代作品「乳房よ永遠なれ」に感涙
日活創立110周年を記念して、過去10年間に世界50カ国以上で上映され、高く評価されている名作8本のデジタル復元版を上映する「NIKKATSU World Selection」が3日、東京・シネスイッチ銀座で始まり、昭和の大女優・田中絹代さんが監督した「乳房よ永遠なれ」(1955年)の上映後に映画監督の大九明子氏(54)と国立映画アーカイブ主任研究員の冨田美香氏がトークショーを行った。
大久監督は映画への感動に涙しつつあいさつ。感動するポイントとして、田中監督の病室における子供への演出や、ラスト近くのシーンを挙げ、さらに「せんえつながらシンパシーを感じているのですが、あえて顔ではなく、手や足元を映して登場人物の心情を捉えるうまさにしびれますね」と、田中監督の演出を絶賛していた。