【記者の目】キンプリ3人脱退が持つ意味 “大黒柱”さえ夢追い退所選ぶ 退所者相次ぐ懸念も
King&Princeの平野紫耀(25)、岸優太(27)、神宮寺勇太(25)が、来年5月22日にグループを脱退し、ジャニーズ事務所を退所することが4日、分かった。グループはこの日、同事務所の会員制サイトに動画をアップして報告。将来的な目標に掲げていた海外進出をはじめ、メンバー間で目指すべき方向性に違いが生じたためと明らかにした。他メンバーの永瀬廉(23)、高橋海人(23)は事務所に残り、2人でグループ名を存続する。デビュー5年目の人気絶頂グループの電撃決断に、列島には衝撃が走った。
ジャニーズ事務所では近年、タレントの退所が相次いでいるが、今回の平野らのケースは、これまでとは少し様相が異なる。
近年では中居正広(50)や元TOKIOの長瀬智也氏(43)や、山下智久(37)らが事務所から巣立ったが、いずれも長年のキャリアを経て、自身の人生と向き合った末での退所だ。将来を嘱望され、事務所の屋台骨を背負う20代の人気グループから、一度に複数の退所メンバーが出るのは極めて異例だ。
売れっ子ゆえに国内でのメンバー個々の仕事も多く、それぞれの分野で活躍の幅が広がるのと比例して、5人全員での共通の未来が描けなくなった。その上で衝撃を与えているのは、次代を担うと思われていた大黒柱のキンプリのメンバーでさえも、個々の夢を追うために退所を選ぶという現実だ。
以前なら考えられなかったが、つい先日、ジャニーズ事務所副社長を務めた滝沢秀明氏が電撃退社したこともあいまって、これを機に退所者が続くことも懸念される。今回の決断が今後及ぼす影響は、計り知れない。