信長行列、岐阜厳戒 キムタク出演 定員約64倍の96万人超応募
岐阜市で5日、岐阜のまちづくりに貢献した織田信長をたたえる「ぎふ信長まつり」が始まった。最終日の6日には俳優の木村拓哉(49)が信長を演じる「信長公騎馬武者行列」が行われる。行列の観覧募集には定員の約64倍に当たる96万人超が応募。落選者も来場する可能性があり、市や岐阜県警は最大級の警備態勢を敷く。
木村らが練り歩く予定の金華橋通りには、はしごを使って商店街のアーケードに登らないよう注意喚起する張り紙が見られた。JR岐阜駅前の信長像は、普段はない赤色のマントをまとっていた。観覧エリアの抽選に当たった坂田恵美子さん(67)=大阪市=は「デビュー以来、木村さんのファン。ずっとテレビで見てきたので、6日が楽しみ」と話した。
警備計画では、16の観覧エリアを設けて見物客の移動を防ぐ。特に混雑しそうな岐阜駅周辺では、県警などが立ち止まらないよう注意喚起する。トラブル防止のため、飲酒の自粛も呼びかける。10月29日に韓国ソウルで大規模な雑踏事故が発生したが、市幹部は「警備計画に変更はない」としている。
木村の出演は、来年1月公開予定の映画「THE LEGEND&BUTTERFLY」で信長役を務めるのが縁で実現した。武者行列には、同作で共演する俳優の伊藤英明(47)も参加する。