「鎌倉殿」初めて幸せな最期 父時政、孫と笑い合い初代ゴッドファーザーのように ネット胸熱
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は6日に第42回「夢のゆくえ」が放送された。ラストでは伊豆に追放された北条時政(坂東彌十郎)の最期が描かれた。
故郷伊豆に戻り10年、北条の弟時房(瀬戸康史)から父時政が足を悪くしているとの話を聞いた北条義時(小栗旬)が、時房が見舞うことは止めたが、「太郎に行かせよ」と、密かに北条泰時(坂口健太郎)に見舞わせた。
縁側で昼寝していた時政は孫の来訪を喜び、穏やかな顔で「政を離れて久しいが、今が一番幸せな気がする」と言い、後に鎌倉を背負う泰時に「力を持つってのは、しんどいなあ」と語りかけるように教えた。
一緒に追放された後妻りく(宮沢りえ)は京に戻ってしまっていたが、新たにサツキ(磯山さやか)に世話してもらい、叱られながら仲良く暮らしていた。孫に「昔っから女子には苦労しねえんだよな」と得意げに語った。
賑やかな笑い声とともに、長澤まさみのナレーションで「北条時政はこの後、78年の生涯を閉じた。鎌倉を追われてから10年後のことである」と伝えられた。
「鎌倉殿」は登場人物が、非情な時代に、次々に壮絶に、悲しい形で最期を迎えてきたが、時政は穏やかで幸せな最期として描かれた。
ネット上も「時政パパとの温かい時間に癒やされました」「時政じぃじ、本当にいい顔されてる」「とてつもなくいい最期のシーンだったな」「時政お父さんらしいすごくいい笑顔で終わらせてくれて良かった」「時政の最期はヴィトー・コルレオーネを彷彿とさせたなぁ」「磯山さやかに介護されたい」「孫を隣に穏やかなナレ死」「いい余生」と反応する投稿が続いた。