櫻坂４６が９日、東京ドームで全国ツアーの最終公演を行い、キャプテンの菅井友香（２６）が卒業した。欅坂４６の１期生として加入し、１７年からはキャプテンの重責を担ってきた。欅坂４６で５年、櫻坂４６で２年のアイドル人生。４万人が集まったステージの最終盤、菅井は感極まった表情で言葉を紡いだ。

　「グループを守るために戦ってきました。悲しいこともあったけど、最っ高に楽しかったです。７年間の応援、ありがとうございました！」

　２つのグループをけん引してきた。キャプテン就任を「人生の転機だった」とし「思い返すと波瀾万丈なアイドル人生でした」と述懐。グループ改名という激動も味わい「まとめるのはすごく難しかったです。心から笑うことが難しい時期もありました」と７年を振り返った。

　約３時間のステージでは新曲「その日まで」など２０曲を披露。欅坂４６の楽曲を組み込み、アンコール冒頭で櫻坂４６として初めて「不協和音」を披露すると、ドームはどよめきに包まれた。両グループに強い思い入れを持ち「それぞれの魅力を受け入れて、どっちも愛していただけたらうれしいな」と願った。

　「櫻坂」としてドームの地を踏んだグループに「たくましい櫻になったと思います」とうなずき、自身の後任を松田里奈（２３）に託した。卒業後も芸能活動を続ける。「またお会いできるように、新たな道を走り出したいと思います。待っていただいたらうれしいです」と第二の人生への決意を口にし、ステージを後にした。

　◆菅井友香（すがい・ゆうか）１９９５年１１月２９日生まれ。東京都出身の２６歳。２０１５年、欅坂４６の１期生オーディションに合格。１７年にキャプテンに就任。小学５年時から馬に乗り始め、大学時に馬術部に所属。１７年には「馬術スペシャルアンバサダー」に就任し、５年間活動。２０年に「飛龍伝２０２０」で舞台初主演。同年の櫻坂４６への改名後も引き続きキャプテンを務める。２２年８月に卒業を発表。身長１６５センチ。血液型ＡＢ。