宝塚 星組・礼真琴 超絶技巧 圧巻のジョージアンダンス披露

 宝塚歌劇星組公演「ディミトリ~曙光に散る、紫の花~/JAGUAR BEAT-ジャガービート-」が12日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。

 「ディミトリ」は並木陽氏の小説「斜陽の国のルスダン」をミュージカル化したもの。演出の生田大和氏の「ジョージアンダンスを宝塚男役に躍らせたい」という思いが出発点の作品。バレエなどと回転方向が逆で、足さばきも特徴的な迫力のあるダンスが、随所に盛り込まれた。トップスターの礼真琴や月組から組替えしてきた暁千星らダンサーぞろいとあって、ジョージアンダンスで表現した戦争場面は圧巻のシーンとなった。

 また宝塚の作品は、恋愛の成就が物語のピークになることが多いが、今回はその後が主軸に。礼が演じる結婚後も周囲が敵だらけの異国の王子ディミトリの葛藤、トップ娘役・舞空瞳演じる女王として夫と重臣たちの板挟みになるルスダンの苦しみが描かれた。礼らはそれらを立体的に造形し、宝塚らしい恋愛と同時に人間ドラマを作り上げた。また強国のスルタン役の瀬央ゆりあ、副宰相役の暁、今公演で花組に組替えになる綺城ひか理らも熱演した。

 ショーはカラフルな色の洪水で、見た目にも楽しい。それぞれに見せ場が設けられた。またフィナーレでは瀬央と暁が、シンメトリーでアバンギャルドな羽根を背負っていた。

 12月13日まで。東京公演は2023年1月2日~2月12日。

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