共産党は１４日、小池晃書記局長によるパワーハラスメントがあったとして、党規約に基づく警告処分とした。田村智子政策委員長を党会合で不当に叱責したと認定した。小池氏は記者会見で「私自身の品性の上での弱点が表れたと自己総括している。深刻な反省と自己改革が必要だと肝に銘じている」と謝罪した。

　小池氏の説明によると、５日の党本部での全国地方議員・候補者会議で、地方議員の名前を誤って読み上げた。進行役の田村氏が訂正すると、小池氏は「間違っていない。訂正する必要はない」などと威圧的に迫った。

　小池氏は会見で、田村氏に直接謝罪したとも明らかにした。「全力で職務に当たっていきたい」と述べ、書記局長の辞任は否定した。

　会合での小池氏の様子がインターネットで拡散し、党内外から問題視する意見が相次ぎ、処分に至る事態となった。党によると、警告処分は党規約で定められた処分の中では最も軽い。

　小池氏は「批判が寄せられた結果、パワハラという認識に至った。自ら正せなかった」として、対応の遅れを認めた。党の体質が影響したとの見方を否定し「ひとえに私自身の重大な弱点が表れた問題だ」とも語った。

　志位和夫委員長も会見し「ハラスメントの根絶が大方針の党として、あってはならない言動だ」と陳謝した。