【山田美保子のミホコは見ていた!】岐阜ブームがやってきた
大盛況の内に幕を閉じた「ぎふ信長まつり」が終了して1週間以上が経ったというのに、木村拓哉、伊藤英明の余韻が全くと言っていいほど冷めないのが岐阜市内だ。
お駄賃と織田信長をかけた「織田ちん」なるポチ袋の完売や、「ベトコンラーメン」の「麺食 香楽」の盛況。「俺はキムタクになれないが、キムタクも俺にはなれない」という住職の法語など、実際、話題が尽きることはなく、その様子は、愛知県を本拠地としたメ~テレや東海テレビ、中京テレビ、CBCテレビなどが、いまも生ワイドやニュース、情報番組などで取り上げているのだ。
こうしたブームについて「立役者は伊藤英明」と、岐阜出身の伊藤に感謝する市民や県民は多い。実際、「織田ちん」も「ベトコンラーメン」も伊藤が木村に教え、それを木村がインスタで伊藤に感謝しながらアップしたことで広まっているのだ。
そんな木村と伊藤だけではない。大地真央主演のドラマ『最強のオバハン 中島ハルコ2』(東海テレビ制作・フジテレビ系)の今シリーズは岐阜が舞台。番組HPの「HARUKO MAGAZINE」でも、「ぎふ信長まつりに46万人! 今、地方がアツい! 地方ドラマの楽しみ」というタイトルで、下呂ロケに密着した記者のレポートがアップされている。大地や松本まりかが「座った!食べた!浸った!ロケ地」の解説も丁寧に記され、“聖地”の数々が紹介されているのだ。
同ドラマの原作者は林真理子氏。実は木村と伊藤が岐阜を訪れた1週間前、林氏が幹事長を務める「エンジン01文化戦略会議」のメンバーである約150名の文化人が「エンジン01 in 岐阜」というオープンカレッジを岐阜大学で開催していた。ちなみに、「中島ハルコ」のモデルとされている実業家の奥谷禮子氏も参加していて、ハルコ以上にパワフルな言動で岐阜市民を魅了していたものだ。
筆者も「エンジン~」のメンバーなのだが、滞在中、多くの市民の皆さんから、岐阜をいかに盛り上げるかという熱のこもった提案をたくさん聴かせていただいた。その大きなきっかけとなった「信長まつり」と「中島ハルコ」と「オープンカレッジ」。地方創生の鍵を握るのが聖地巡礼なる行為ならば、岐阜は頭一つ抜けたようだ。