「鎌倉殿」実朝事件、三浦の企みが謎 義時消し執権だけが目的?公暁は最初から捨て駒→失敗見殺し説も
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は次回20日に第44回「審判の日」が放送される。二代鎌倉殿源頼家の次男公暁(寛一郎)が叔父の三代鎌倉殿源実朝(柿澤勇人)を雪の鶴岡八幡宮で暗殺し、自身も討たれて源氏滅亡を招く。鎌倉最大の謎が「鎌倉殿」でどう描かれるのか、ネット上も予想で盛り上がる。
前回第43回「資格と死角」では、実朝が後鳥羽上皇(尾上松也)の皇子を後継に迎えることが決まり、乳母夫の三浦義村(山本耕史)が公暁を次期鎌倉殿にして、三浦がのし上がる道がたたれた。
しかし義村は、鎌倉殿の可能性が消えた公暁に、父頼家、兄一幡は北条の陰謀よって落命し、北条が推した実朝が三代鎌倉殿になったと耳打ち。公暁は怒りに震えた。
ネット上では「なぜ義村は公暁に口を割ったのか」「なぜ公暁を焚きつけるんだ義村」と、この状況下で、義村が公暁を焚きつけることが不可解との指摘も。
これまでも公暁が仇討ちとして実朝と北条義時(小栗旬)を討っても、実朝暗殺に直接手をくだしてしまっては次の将軍になることは難しいのではないかとの指摘が、三浦黒幕説の否定材料として存在してきた。
ネット上では三浦は、公暁を次の将軍にすることは諦めており、公暁に実朝と義時を暗殺させて、自分が執権の座につくことだけが狙いではないかとの予想も。最初から公暁を捨て駒に使うつもりではとの恐ろしい見方もある。
実朝事件は、義時は直前に実朝随行を離れた、もしくは実朝に中門で控えているように言われたことで難を逃れたと伝わる。実朝に同行していた源仲章(生田斗真)も討たれ、暗殺を実行した公暁も三浦を頼ろうとした最中に討たれたとされる。
【第44回「審判の日」】
後鳥羽上皇(尾上松也)の計らいにより、右大臣に叙されることとなった源実朝(柿澤勇人)。政子(小池栄子)が愛息の栄達を喜ぶ中、鎌倉殿への野心に燃える公暁(寛一郎)は三浦義村(山本耕史)のもとを訪れ、鶴岡八幡宮で執り行われる拝賀式について密談を交わす。三浦館の動きに胸騒ぎを覚える泰時(坂口健太郎)。一方、義時(小栗旬)の周りでは、朝廷と鎌倉の橋渡し役として存在感を高める源仲章(生田斗真)がのえ(菊地凛子)を…。