吉川晃司 大森監督の訃報に絶句「新しい企画も聞いていた」 “三部作”からコンビ

 「ヒポクラテスたち」などの青春ものから「ゴジラVSビオランテ」などの大作まで幅広い作品を手掛けた映画監督の大森一樹(おおもり・かずき)さんが12日午前11時28分、急性骨髄性白血病のため、兵庫県西宮市の病院で死去していたことが15日、分かった。

 青春映画の名作「すかんぴんウォーク」(84年)に始まる三部作で主演俳優と監督としてコンビを組んだ歌手の吉川晃司(57)は訃報に「あまりに突然のことで、ただただ驚いています」とぼう然。「また、一緒に映画をやろうとおっしゃっていた。新しい企画も聞いていたし、脚本も見せていただいていた」と、新たなコンビ作の話をしていたことを打ち明け、「言葉がありません」と衝撃を隠せなかった。

 ◇黒柳徹子(自著「トットチャンネル」が映画化)「大森さんと初めてお会いしたのは、テレビの初期の頃を書いた『トットチャンネル』を映画化なさるという時で、『僕、時代物は初めてだからなぁ』とおっしゃって、『えー?テレビの初期は、時代物になるの?』と大笑いしたのを憶えています。とても若々しくてステキな方でした。映画『トットチャンネル』は1988年第11回日本アカデミー賞優秀脚本賞、脚本賞をお取りになりました。残念です」

 ◇斉藤由貴(映画「恋する女たち」「トットチャンネル」「『さよなら』の女たち」、ドラマ「女優時代」に主演)「まだぎこちない新人女優の、ふとした煌めきを一瞬で掬い取って映像に焼き付ける その手法は鮮やかで軽やかで、普段はおちゃらけているようなのに瞳の奥は厳しい そんな映画監督だった大森監督 早過ぎます。残念です」

 ◇三田村邦彦(「ゴジラVSビオランテ」で主演)「突然の事で言葉が見つかりません。3年程前に大阪の食事処で偶然にお会いして、当時の撮影の話しを懐かしく語り合いました。別れ際に大森さんが『僕は毎週この曜日、この時間はここに寄っているからまた飲みましょう』と別れたのが最後です。コロナが落ち着いたらお会いしたいと思っていたのですが。私より1歳年上。早すぎる旅立ち。心からご冥福をお祈りします」

 ◇内藤剛志(「ヒポクラテスたち」でデビュー)「大森監督は自分をプロの道へ導いてくれた人。監督は新しい道を切り開き、後輩を育てる方でした。『内藤は自主映画の代表として頑張れ』 『ヒポクラテスたち』の撮影時、いただいた言葉です。温かい声でした。この言葉を胸に明日も撮影に向かいたいと思います。監督、ありがとうございました」

 ◇高嶋政宏(「トットチャンネル」でデビュー)「あまりの突然のことに、ただただびっくりしました。僕のデビュー作『トットチャンネル』のオーディションの時、まったく受かると思ってなかった僕はアメフトの練習のあと、なんの期待もせず、デカいバッグかついで行ったんですが『おまえ、他のヤツはジャケットとか着てきてんのにアメフトのジャージみたいなの着てきてオモロいな!』と言ってくれたのがいまだに忘れられません」

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