松原千明さん急死 10月8日、米ハワイの自宅で 娘すみれは「筆舌に尽くしがたい哀しみ」
テレビドラマなどで活躍した女優の松原千明(まつばら・ちあき)さんが、10月8日に米ハワイ州の自宅で死去していたことが16日、分かった。64歳だった。長女でモデルのすみれ(32)の所属事務所が発表した。松原さんはOL時代の1980年にカネボウ化粧品のキャンペーンガールに選ばれ、本格的に芸能界デビュー。俳優・石田純一(68)との結婚&離婚などでも話題となった。
人目を引く美貌と明るく聡明なキャラクターで、女優、タレントとマルチに活躍していた松原さん。近年はハワイに移り住み芸能活動を控えていたが、静かに人生の幕を閉じていた。関係者によると、薬物を過剰摂取していた可能性があるという。
松原さんは時代劇俳優の父、宝塚歌劇団出身の母という芸能一家に生まれた。化粧品のキャンペーンガールに選ばれて脚光を浴び、1980年に女優デビュー。NHK大河ドラマ「八代将軍吉宗」(95年)「毛利元就」(97年)などに出演した。デビュー当初は関西を中心に活動しており、伝説的人気番組であるABC「探偵!ナイトスクープ」の初代秘書役も務めた。
88年には石田と結婚し、90年にはすみれを出産。しかし96年に石田の不倫が発覚し、「不倫は文化」発言などで世間を騒がせた。騒動で毎日泣いていたというすみれを守るため、97年にハワイへ移住。99年4月には石田との離婚が成立した。その後アメリカ人男性と再婚し男児を出産したが、09年に離婚した。
すみれとの絆は強く、17年にすみれが体調を崩し、休養した際には、松原さんがハワイに呼び戻し心身のケアに尽力した。それだけに、すみれのショックは相当のようで、所属事務所は「未だ筆舌に尽くしがたい哀しみの中におり、今は母から注がれた特別な愛とあたたかな想い出を胸に、精一杯なんとか顔を上げようと日々を過ごしている」と明らかにした。