羽生九段「レベルアップしたい」タイトル100期へ藤井王将戦視界に
将棋の羽生善治九段(52)が18日、東京・将棋会館で行われた「第48回将棋の日」表彰・感謝の式典に出席。タイトル100期をかけて藤井聡太五冠(20)との天才対決が期待されることに「レベルアップしたい」とクールに意気込んだ。
6月に公式戦通算1500勝を達成し、特別将棋栄誉敢闘賞を受賞。「本当に長きにわたって続けてきた。改めてその道のりを実感できた」と語った。
スランプだった昨期から一転、現在は王将戦、棋王戦でタイトル挑戦権争いに絡んでおり、前人未到の100期のチャンスは大。特に王将戦挑戦者決定リーグでは現在5連勝でトップ独走中で22日に豊島将之九段に勝てば、藤井王将への挑戦が決まる。
羽生九段は「ここ数年はタイトル戦に出る機会すらない状態が続いていましたので、まずは自分自身の棋力を充実させること」と静かな闘志。「何百局と前例がある形でも、まだまだ鉱脈があると実感する。可能性の大きさは感じています。それに伴って自分自身もレベルアップしたい」とさらなる成長も誓った。