古川飛行士の研究で不正発表 JAXA近く関係者処分
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、緊急記者会見を開き、古川聡飛行士(58)が総括責任者を務めた実験で、参加した研究者がデータをねつ造、改ざんする不正行為があったと発表した。
不正があったのは閉鎖環境施設で16~17年に実施した実験。計40人の成人を約2週間滞在させ、精神的なストレスなどを評価した。研究者2人が精神状態を聞き取る面談を実施したが、いないはずの研究者が参加したように記録したり、データを書き換えたりしていた。古川氏は実験全体の実施責任者だった。
JAXAの佐々木宏理事は記者会見で、古川氏は「不正への直接の関与はなかった」とした上で「管理監督責任がある」と指摘。処分は「今後、手続きを踏みながら適切に対応する」とした。