京都府警は２９日、知人の３０代女性から現金１万円を脅し取ったとして恐喝の疑いで、ＫＡＴ－ＴＵＮの元メンバー、田中聖容疑者（３７）を逮捕した。田中容疑者は覚醒剤取締法違反（使用、所持）の罪に問われており、２９日は千葉地裁松戸支部であった公判に出廷していた。閉廷後に逮捕され、府警の捜査員が東京駅から東海道新幹線で京都へ移送した。

　逮捕容疑は昨年６月、女性に紹介されたライブハウスから出演料が支払われなかったことに立腹し、女性を脅して１万円を振り込ませた疑い。

　松戸の第３回公判では結審する予定だったが、検察側が「余罪があると連絡があったので、結審は認められません」と指摘して延期。府警から取り調べを受けていることが明かされていた。追起訴される可能性も考慮、１２月予定だった判決公判もキャンセルされた。

　この日は、田中容疑者／被告の薬物治療を担当する主治医が証人出廷。「田中さんには今（薬物への）欲求はない。完治したと言うべき」と証言した。

　被告人質問で田中容疑者／被告は、病院での治療は今月いっぱいで、来月からはリハビリ施設に半年間入寮することを明かして、「社会復帰を目指します」と宣言。「これまでは深く考えたことがなく、薬物をやめることを浅はかに、甘く考えてた。これからは自分自身、しっかり向き合いたい」と反省の態度を示した。担当弁護士からは「聖、お前、やれるのか！？」と確認され、「やれます！！」と力強く即答した。