ＦＡＮＴＡＳＴＩＣＳ・木村慧人（２３）がＥＸＩＬＥから継承した名曲に心を躍らせている。音楽家・亀田誠治氏によるサウンドプロデュースで「Ｃｈｏｏ　Ｃｈｏｏ　ＴＲＡＩＮ」をカバーして、ＴＲＩＢＥではＥＸＩＬＥ以来となるＣＤ化。今月１６日にリリースした。かつて自分たちがそうであったように、子供たちの夢も乗せて、新世代としてロールダンスを“踊り継ぐ”ことを誓った。

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　－ＴＲＩＢＥにとってライブ定番曲ですが、ＣＤ化はＥＸＩＬＥ以来に。

　「ＺＯＯさん、ＥＸＩＬＥさんの次にＦＡＮＴＡＳＴＩＣＳ。名曲をカバーさせていただくプレッシャーを最初は感じてたんですけど、僕たちが新しい世代として『Ｃｈｏｏ－』を広めていきたいと、すごく思いました。僕たちが今までＥＸＩＬＥさんの『Ｃｈｏｏ－』を踊っていたように、今の小さい子たちにはＦＡＮＴＡＳＴＩＣＳの『Ｃｈｏｏ－』を踊って、夢に向かってもらえたら」

　－ＨＩＲＯさんから伝えられた思いは。

　「ロールダンスにＦＡＮＴＡＳＴＩＣＳの色を混ぜてほしいと。サビの振り付けは既存のをやって、他は新しい振りをやってほしいともおっしゃっていたので、昔のステップを入れつつ、スタイリッシュさも入れて。今と昔がマッチしてるので、踊っていて楽しいです」

　－今月スタートした全国ツアー「ＦＡＮ　ＦＡＮ　ＳＴＥＰ」の手応えは。

　「前回のツアー『ＦＡＮ　ＦＡＮ　ＨＯＰ』はダンスとお芝居で見せるツアーでしたが、今回はライブ一本で勝負するというのがテーマです。皆さんは声を出せないからこそ、体を使って楽しんでいただいてる姿を見ると、ライブをして良かったと思えます。手やフラッグを一生懸命振って、タオルを回して、声じゃない部分での盛り上がり方をたくさんやってくださってるので、僕たちも負けないエネルギーでいかないと」

　－ソロ活動で演技の仕事が続いてますが、やりがいは。

　「俳優業に飛び込むと、本業でやってらっしゃる方と一緒にやるので、負けたくないなという気持ちで取り組んでます。毎回どこか反省点を見つけて、次はどうしたらいいかを考えて。ライブと並行する分、何本も出られないので一回一回のチャンスを絶対につかんで、次につなげる意識でやってます」

　－ＭｉＬＫ・山中柔太朗さんとのＷ主演ドラマ「飴色パラドックス」（ＭＢＳ＝木曜深夜１・２０、テレビ神奈川＝木曜深夜１・００など）が１２月１５日スタート。主演の響きは。

　「すごくうれしかったですし、経験があまりない分、プレッシャーもすごくて。Ｗ主演の僕ら２人で物語が決まってしまうので、どれだけこの世界に引き込めるかを考えて、お芝居しました。現場の盛り上げ方だったり、芝居以外でも成長できるポイントがたくさんありました。ＢＬ作品ですがキャッチーな部分があるので、ＢＬを見たことない人でも見やすいと思います。お互い好き同士だからこそ相手に気持ちを伝えられず、裏目に出てすれ違って。“ケンカップル”というのも作品のテーマです」

　－メンバー全員が演技に取り組まれてますが、相談などは。

　「『飴色－』のクランクイン前には（佐藤）大樹君からアドバイスをもらいました。多く主演をやられてるので、現場の作り方や盛り上げ方だったり、ツアーとの並行はどうすればいいのかとか。（八木）勇征君も『美しい彼』でＢＬ作品をやってましたが、あんまり聞き過ぎたら寄っちゃうから、お芝居のことは聞かずに、セリフの覚え方とかを聞いてました。グループで話ができて、帰る場所があるっていうのはすごく心強くて」

　－今年も残り１カ月、やり残したことは。

　「今月からＦＡＮＴＡＳＴＩＣＳのファンクラブができたので、そこでしか見られないような動画やコンテンツを僕たち自身が考えてます。ライブ、お芝居以外のエンターテインメントでも盛り上げられたらな。ファンの皆さんに僕たちを見てもらってるときが一番幸せ。僕たちのファンの皆さんは率先して盛り上げてくださるし、家族のように団結力がすごい。ファンクラブを通して、もっと皆さん一人一人と向き合いたいです」

　◇木村慧人（きむら・けいと）　１９９９年８月１６日生まれ。東京都出身。７歳のときに親が働いていたスポーツジムでダンスを始めて、１０歳からＥＸＰＧに通うように。２０１６年１２月にＦＡＮＴＡＳＴＩＣＳを結成し、１８年１２月にデビュー。今年は俳優として、映画「ＨｉＧＨ＆ＬＯＷ　ＴＨＥ　ＷＯＲＳＴ　Ｘ」、ドラマ「恋と弾丸」などに出演。