渡辺徹さん 病との戦い、何度も乗り越えるも 妻・榊原郁恵の献身
俳優の渡辺徹さんが敗血症のため、11月28日に亡くなったことが2日、分かった。61歳。渡辺さんはこれまでも入院、手術を受けてきたが、妻で女優の榊原郁恵の献身的なサポートで乗り越えてきた。
文学座が発表したところによると、渡辺さんは11月20日に発熱、腹痛の症状を訴え入院。細菌性胃腸炎と診断されるも、その後、敗血症と診断され、帰らぬ人となった。
渡辺さんはこれまでもたびたび病との戦いが報じられてきた。
2012年4月には虚血性心疾患で入院、手術。
昨年5月には大動脈弁狭窄(きょうさく)症の手術を受けた。約1カ月の入院で体重は4キロ減。心臓強化のため、退院後も週2回、リハビリに通った。退院後は、妻・榊原郁恵が多忙な仕事の合間を縫って3食の用意をするなど献身的なサポートを行っていた。渡辺さんは妻に対し「よくやってくれてますね。ありがたいなと、初めて思いました」と照れくさそうに感謝していた。
今年1月末には、新型コロナウイルスに感染し、基礎疾患もあるため、入院。妻の榊原郁恵(63)も感染した。渡辺さんはコロナ時の体調についてブログで「事に咳は苦しかったです。と共に嗅覚も鈍くなり一時、食事が、辛いものに感じました(俺にしては稀有なことです)」と説明していた。
今年10月には舞台「今度は愛妻家」の公開稽古に登場。役作りのため、73キロまで減量し、ダイエットに協力してくれた妻に感謝していたばかりだった。