榊原郁恵、渡辺徹さん「前の日に心臓は止まってた」別れの瞬間振り返る

 11月28日に敗血症で亡くなった俳優の渡辺徹さんの妻でタレントの榊原郁恵、長男のタレント・渡辺裕太が5日、都内で家族葬を終えて取材に応じた。裕太が「本日、家族葬にて葬儀・告別式を無事執り行うことができました」と報告した。

 裕太に続いた榊原は集まった報道陣に「家族としてはすごくうれしいです。渡辺徹を話題にしてもらって」と感謝。「渡辺徹のことをみなさんでああだこうだ言っていただけてるってことは、家族はそれを見て、また渡辺徹って人は偉大だったんだなって思うような瞬間だったものですから、大変感謝しております」と深々と頭を下げた。

 渡辺さんは11月20日に発熱、腹痛などの症状が出たため、都内病院を受診。細菌性胃腸炎と診断され、入院した。その後、敗血症と診断され加療するも、回復はかなわず。最愛の妻・榊原が看取る中、息を引き取った。

 渡辺さんは過去にも入院歴があり、当初、榊原も「不死鳥のような人だから」と信じていた。ただ、徐々に「わたしがいない時、仕事でいない時に何かあったら」と不安を感じるようになった。

 さらに衰弱が進み、医師は「息子さん会わせてあげた方がいい」と提案。裕太とともに病院を訪れた際にも医師から状況を説明された。去り際に渡辺さんに「お父さん、また来ますから」と言うと、医師は「持たせましょう」と答えたという。

 その後、仕事をこなして病院を訪れた時には「かなり弱っておりました」という状態だった。榊原は「前の日に体の中の心臓は止まっていたと思います」と医師の努力もあり、何とか持ちこたえていたと告白。「最後の最後までわたしたちが来るまで待っててくれて、それでしっかりと2人で見届けて『お父さんご苦労さまでした』っていう風な瞬間を迎えさせて貰いました」と最後の別れを振り返った。

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