大沢たかお、松本清張役を熱演、本人役のドラマ化は初
俳優・大沢たかお(54)が8日、東京・渋谷のNHKで「シリーズ 未解決事件 File.09 松本清張と帝銀事件」(29日から2夜連続。いずれも後9・00)の取材会に要潤(41)と出席した。
戦後最大のミステリーともいわれた「帝銀事件」と、その謎に挑んだ国民的作家・松本清張の知られざる闘いに焦点を当て、29日放送の第1部「松本清張と『小説 帝銀事件』」では、真相を追った清張の足跡をドラマ化。
主人公・松本清張を演じた大沢は「外見はかなり違うので、事務所のスタッフにも、ちょっと違うんじゃないかと疑問の声が上がった」と苦笑いしつつも、かつらやメガネ、着物などで忠実に再現し「ナレーション映像を見たとき、自分が映ってると分からなかった」というほどの熱演を見せた。「これまで清張さんご自身を描くことは基本的にはNGだったようで、初めて遺族の方に許可をいただいたようです」と明かし、制作担当者も「(本人役のドラマ化は)初めてと聞いています」と説明。没後30年というタイミングや番組趣旨への理解などから、このたび実現したという。
大沢は「テレビドラマに3年くらい出ていなかったので、一生出ないんじゃないかと思ったんですが、企画書を見たときに感動して素晴らしいなと思いました」とオファー受諾の経緯を明かし、「なぜそこまで帝銀事件をはじめ未解決事件を調べ上げたのか、そのエネルギーの元は何か。この国に対する思いや未来に対する希望、不安が強い方だったと思う。それは時代を越えても変わらないメッセージだと思っている」と語った。
要は、文藝春秋の担当編集者役を演じる。