氷川きよし 心から“ありがとうございます”を歌で伝え、アッと驚く進化を見せ“帰ってきます”

 「Kiina」こと歌手・氷川きよし(45)による不定期連載企画「ときどきKiina」が、いよいよ最終回となりました。年内いっぱいで歌手活動を休養するにあたり、今回は休養前最後のコンサートとなる「氷川きよしスペシャルコンサート2022~きよしこの夜Vol.22~」(13、14日 東京国際フォーラム)や、ラスト歌唱の紅白歌合戦への意気込みに加え、ファンへの感謝の思い、休養の意義や復帰後に描く姿などに迫ってみた。

  ◇  ◇

 年内いっぱいでの歌手活動休養まで、1カ月を切った。

 「1月に発表してから、あっという間でしたね」。しみじみと振り返った。

 近年、演歌・歌謡曲の枠を超え幅広く活動し、ファッションや生き方に関するメッセージ、多様な感性など、新たな一面を表現してきた氷川。今回の休養では、そのような形を表現者、アーティストとして、さらに進化させることを目指すという。

 「歌手として、これから先のことを考えると、まだまだ進化しなければいけない。そのためには、これまで以上に自分らしい個性や表現、見せ方が必要です。それを追求するため、また、新しい世界観を構築するための時間にしたい」

 そんな描くビジョンに向け、表現者として探求の時間とするべく、現在、着々と準備を進めている。

 「ずっと歌の世界の中でしたので、違う世界を見て学びたい。日本だけでなく海外にも行き、視野を広げたい。そこで多くを吸収した上で、自分の個性を生かして輝ける形にしたい」

 年明けから早くも動き出すつもりだ。

 しばらく歌手活動は休養するが、それ以外の活動は続けていく方針で、近況などはインスタグラムで発信するという。

 「休養中もインスタグラムは続けていきます。表現など勉強したことを生かした作詞や作曲など創作活動も行いたい」

 多彩な表現を身に付ける。そして時期は未定だが、再び歌手としてステージに立つ。その時はどんな姿をみせるのか。

 「とにかく一発目が大事。『Kiina』にガラリとシフトするとか、アッと驚く形にしたいですね」。想像以上の進化をみせる覚悟だ。

 休養までのカウントダウン。年末にかけて「紅白歌合戦」「日本レコード大賞」などに出演し、13、14日には、休養前の最後となるコンサート「きよしこの夜Vol.22~」と、ビッグなステージが続く。

 もちろん、特別な演出を用意している。13、14日のコンサートでは「“氷川ワールド”“Kiinaワールド”の世界をお届けします。多彩な衣装を用意し、鮮やかでさまざまな色を表現し、ステージをカラフルに彩ります」と、区切り前のラストを飾るド派手な構成を予告した。

 そして特別枠として出場する紅白は、休養前のラスト唱。「『感謝』と『また帰ってきます!』の思い、そして23年間活動してきた氷川きよし、これから表現を目指す世界観などを込めた、皆さんと楽しめるステージにしたい」という。

 「たくさんのファンの方、スタッフの方に支えていただき、ここまで歩んでこられました。心から感謝しています。“ありがとうございました”と、感謝の思いを最後までしっかり歌で伝えたい」。最後まで全身全霊で熱唱する。

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