大吉 M-1審査の難しさ吐露 持ち時間延長どこまでOK?優勝は決勝ネタのみ?の謎

 5年ぶりに「M-1グランプリ」の審査員に復帰することが決まった博多華丸大吉の大吉が14日、TBSラジオ「たまむすび」で審査員を受けた覚悟と、審査の難しさを訴えた。

 赤江珠緒から「先週はびっくりのニュースが入ってきました。審査員を…」と振られた大吉は「審査員、やります」とキッパリ。5年前はポッドキャストでなぜそういう審査をしたのかという説明を配信し、大反響を呼んでいたが、リスナーからは、今年もぜひやって欲しいというリクエストが早くも届いた。

 大吉は「当然やるつもり」と言い、「(放送する)ABCさんの方からも、実はあれ(ポッドキャスト)が決め手でした、みたいなことを言われた。あれを聞いてやはりあなたにと…」と審査員を依頼された理由も明らかに。5年前は吉本に相談せずポッドキャストを流したことから「ブチギレられた」というが、今年は「今回もあそこまでがセットと会社にも言ってある」と審査の経緯は必ず明らかにすると約束した。

 審査依頼が来た後は「色々考えた。家族、信頼できるマネジャー、大事な人には相談して、全員が『やればいいじゃん』と。じゃあ望まれるならやりましょうかと、引き受けさせて頂いた」と周囲からも勧められたことも背中を押したという。

 そんな審査員だが「5年前、その前と2回やってつくづく思ったのが、何が難しいかって基準がない。ルール無用」とM-1審査独特の難しさがあるとコメント。例として、4分の持ち時間について決勝の本番では「4分を超えたペナルティーがない」と説明。人生をかけた大舞台であることから、多少ネタが伸びることは理解するが「それをどこまで許容していいのか。4分10秒と4分30秒。30秒の方が有利。それだけ間が取れてお客さんを巻き込める。僕も現役漫才師だからわかる。でもどこまで伸びたらいいの?と」と悩みを吐露。

 放送局側からも「前、2回やったときに最初で最後のアドバイス、『一組目であまり高い点数を入れると後が厳しくなるのでご考慮ください』と。その一言だけ。後はおまかせなのよ」と審査の詳細は伝えられていないと明かした。

 その上で決勝3組の審査についても、大吉は初の審査員の時は最初のネタと決勝のネタの総合で優勝者のボタンを押したが「いろんな人から違うよって。最終決戦のネタのみで決めるんだよって」と言われたことから、次の審査は決勝のネタだけで審査したところ「何してるの!って言われて…」と苦笑。

 ただ、それを言ってくるのは「お笑いのファンや芸人仲間という、何の権限もない人で、主催者からは何も言われてない」ともコメント。「審査する覚悟は決まってて、いろんな事をいわれるのも分かってて、そこも含めてエンターテインメント」と理解しているというが「色んな人が色んな事を言えるまでが楽しみだから、あえてファジーな感じにしてるのかなと。そんなことを考えながら一週間を過ごしている」と打ち明けた。

 そして「ラジオでいったので、ABCの方も聞いていると思うので、もし僕に伝え忘れているのならABCの方、教えてね、絶対!決まってないなら何も言わなくていい。そこだけが心配点」と語り、元ABCの赤江アナは「古巣、そういうところがある」と笑っていた。

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