氷川きよし 笑顔で“ラストメッセージ”魂込め27曲熱唱「いついつまでもお元気で」

 年内で歌手活動を休止する氷川きよし(45)が14日、東京国際フォーラムで、休止前ラストコンサートとなる「きよしこの夜Vol.22」を開催した。ファンに何度も感謝を伝えて、2時間半で27曲を熱唱。「今日が最後と言いながら、来年の暮れもやってたらどうしよう!?最後詐欺!!」と明るくジョークを飛ばすなど、惜別ムードを漂わすことはなく、笑顔で自分らしさを貫いた。

 活動休止までのファイナルカウントダウンが進む中で迎えた区切りのステージ。氷川は客席に掲げられた「たくさんの感動をありがとう」などのメッセージボードを、しっかりとまぶたに焼き付けた。自らは別れのさみしさを言葉にせず、従来通り1曲1曲に魂を込めて責務を全うした。

 デビュー曲「箱根八里の半次郎」でオープニングを飾ると、「前半は氷川きよしを作ってくれた歌。後半は今の思いを伝えたい」と曲目紹介。中盤までは演歌で構成し、以降は転機となった「限界突破×サバイバー」などのロックやポップスで、力強い歌声を響かせた。衣装は紋付き袴、バラをあしらった黒ドレス、ピンクコーデなど6変化。髪形もその都度アレンジし、独自の世界観を表現した。

 23年間の歌手人生の節目を見届けた4500人に、「またいつかやったときは、来てくださいますか?」と呼びかけると、会場は万雷の拍手で包まれた。活動休止中の予定は、「やりたいことは、あんなことこんなこと、たくさんあるかも。外国に憧れもありますね」と説明。司会者が「Kiinaの帰りを待ちましょう!!」と復帰を願うと、「あんまりプレッシャーをかけないでくださいね。またおかしくなっちゃう。押しつけないで」と“本音”を漏らした。

 自身で作詞した最新アルバム収録曲「魔法にかけられた少女」を27曲目に歌い終えると、「今日は皆さん、最後までありがとうございました。いついつまでもお元気で!!」と“ラストメッセージ”。大きく両腕を広げて、ファンの熱意を受け止めていた。

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